最近、体を動かすことが、フィジカル(肉体的)な面の健康に役立つだけでなく、脳の働きにも大きなメリットをもたらすことが、国内外の研究機関で次々と証明されています。

オーストラリアのシドニー大学の研究チームが、軽度の認知障害の症状がある55~86歳の100人を対象として行った実験では、トレーニングを6か月間続けると、認知機能が向上することが確認されました。

さらに、MRIスキャンをした結果、脳の中の特定の領域の容量が増加していることが分かりました。

別の研究機関の調査では、運動をいつも欠かさず行っている健康的な50歳以上の12人に、10日間にわたって運動をやめてもらう実験をしたところ、8つの脳の領域で血流が悪くなりました。

とくに、記憶の形成や保持に欠かせない領域で血液の流れが鈍くなっていたといいます。

こうした研究成果は、認知症などを予防するうえでも、運動が非常に有益であることを裏付けています。

大切な脳のためにも、運動習慣を身につけていきましょう!

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